【2026年最新】トクリュウ対策|特徴・手口・事例と防犯対策まとめ
近年、ニュースで目にすることが多い「トクリュウ」による強盗事件。
2023年の狛江市の強盗殺人事件以降、関東を中心に戸建て住宅を狙った押し込み強盗が後を絶ちません。
「うちの家は本当に大丈夫だろうか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、トクリュウの特徴・警察白書から見る最新の犯罪手口・実際の被害事例・個人でできるトクリュウ対策から、戸建の防犯を強化する最新AIカメラまで詳しく解説します。
トクリュウ対策におすすめ!威嚇できる防犯カメラとは?
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トクリュウとは?匿名・流動型犯罪グループの特徴
「トクリュウ」とは、警察が用いる「匿名・流動型犯罪グループ」の略称です。
警視庁は、トクリュウを次のように定義しています。
先輩、後輩、友人、知人といった人間関係に基づく緩やかなつながりで集団を構成し、SNS上の闇バイト募集等で結びついたメンバー同士が役割を細分化させ、その都度、メンバーを入れ替えながら、特殊詐欺をはじめとする犯罪を敢行している(流動性)。
各種犯罪により得た収益をさらなる犯罪の活動資金に充てているほか、収益を吸い上げる中核的人物は、匿名性の高い通信手段を悪用しながら、犯罪ごとに実行役に指示するなど匿名化・秘匿化されている(匿名性)。
このように、トクリュウには「流動性」と「匿名性」という2つの大きな特徴があります。
トクリュウの特徴
- 多様な資金獲得活動により得た収益を吸い上げる中核部分が匿名化されている
- SNSや求人サイトを通じるなど緩やかな人間関係をベースにメンバー同士が役割を細分化、メンバーを入れ替えながら資金獲得活動を行う
暴力団のような明確な構成員リストが存在せず、メンバーが流動的に入れ替わるため、警察の捜査が及びにくいことが特徴です。
トクリュウはいつから問題化したのか
2023年「ルフィ事件」で社会に衝撃

トクリュウという言葉が一般に広まる契機となったのが、2023年1月19日に東京都狛江市で発生した強盗殺人事件です。
当時90歳の女性が自宅で暴行を受けて死亡し、腕時計が奪われました。
この事件は、フィリピンから指示を出していた「ルフィ」を名乗る特殊詐欺グループが、秘匿性の高いメッセージアプリ「テレグラム」を通じて指示役・実行役を束ねていた計7件の強盗事件の1つです。
2026年2月16日、東京地裁は、グループ幹部で強盗致死罪などに問われた被告に対し、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
警察が2024年に「匿名・流動型犯罪グループ」として正式位置付け
令和6年警察白書では、この狛江市の強盗殺人事件について次のように言及しています。
令和5年(2023年)1月に東京都狛江市で発生した強盗殺人事件をはじめとして、広域的に強盗等事件が発生し、国民に大きな不安を与えました。これらの犯罪を敢行したのは、SNSや求人サイト等を利用して募集された実行犯らであり、匿名性の高い通信手段を活用しながら、指示役等と連絡を取り合っている実態がみられました。
こうした情勢を受け、警察は2024年に「匿名・流動型犯罪グループ」として正式に位置付け、令和6年警察白書で特集テーマとして取り上げました。
従来の暴力団のように組織構造や構成員がはっきりしている犯罪組織とは大きく特徴が異なるため、警察では部門や都道府県警察ごとの垣根を取り払った戦略的な実態解明・取締りが推進されることとなりました。
被害は今もなお継続中|最新の発生状況
警察庁・警視庁の対策強化後も、トクリュウによる被害は止まっていません。
2024年8月以降、関東地方で一般住宅などを襲撃する強盗事件が相次ぎ、1都3県で似た手口の事件が10件を超えました。
2025年10月には警察庁に「匿流情報分析室」を新設し、警視庁でも副総監を本部長とする約140人体制の「匿流対策本部」が設置されました。さらに全国の警察本部から人員を集めた専従捜査班「匿流ターゲット取り締まりチーム(T3)」を設け、トクリュウ対策に取り組んでいます。
参考:読売新聞「トクリュウ壊滅へ警察庁が司令塔「匿流情報分析室」発足…全国の捜査情報を集約、ターゲット選定」
しかし、2026年5月14日には栃木県上三川町で69歳女性が刺殺された強盗殺人事件が発生、5月24日には東京都小金井市で強盗する目的でドライバーを所持していた男2人が逮捕されるなど、被害は現在も継続しています。
トクリュウが行う犯罪の種類と最新の被害状況
【急増中】ニセ警察詐欺・SNS型投資詐欺とは?最新の特殊詐欺被害状況
最近、特殊詐欺の中でもSNS型投資詐欺とニセ警察詐欺の被害が増加傾向にあります。
「SNS型投資詐欺」はSNSを通じてやり取りを重ね、信用させた相手から金銭をだまし取る手口です。
「ニセ警察詐欺」は警察官を名乗って電話をかけ、さまざまな理由をつけて現金をだまし取る・口座へ振り込ませる手口です。
警察庁が公開している令和8年3月末時点の特殊詐欺は認知件数11,093件・被害額 937.9億円(前年同期比+413.9億円)に達し、SNS型投資詐欺の被害額が特殊詐欺全体の48.6%を占めています。
| 手口 | 被害額(億円)(前年同期比) | 既遂1件当たりの被害額(万円) |
|---|---|---|
| SNS型投資詐欺 | 456.1億円(+326.0億円) | 1,351.4万円 |
| ニセ警察詐欺 | 222.4億円(+50.7億円) | 1,029.0万円 |
| SNS型ロマンス詐欺 | 135.9億円(+18.0億円) | 1,041.4万円 |
| 架空料金請求詐欺 | 43.4億円(+4.7億円) | 290.3万円 |
| オレオレ詐欺 | 30.4億円(−2.1億円) | 401.1万円 |
| その他 | 49.7億円(+16.6億円) | 273.2万円 |
| 合計 | 937.9億円(+413.9億円) | 859.3万円 |
ニセ警察詐欺の認知件数は2,204件(前年同期比+310件)に上り、接触手段の9割以上が電話(固定電話・携帯電話)で、1件当たりの被害額が1,000万円超の被害が出ています。
トクリュウの主な犯罪手口7選
令和6年度・令和7年度の警察白書では、トクリュウが資金獲得活動として行っている犯罪には、以下のような手口が挙げられています。
- 特殊詐欺
- SNS型投資・ロマンス詐欺
- 強盗・窃盗等
- 繁華街・歓楽街における多様な資金獲得活動
- 悪質なリフォーム業者による詐欺等
- オンラインカジノ
- フィッシング
①特殊詐欺
トクリュウは、SNS等で高額な報酬を示唆して犯罪実行者を募集し、特殊詐欺の実行役(受け子・出し子・かけ子等)として犯行に加担させています。
首謀者・指示役・実行犯の間の連絡には、匿名性が高くメッセージが自動的に消去される通信手段が使われています。
海外に所在する首謀者や指示役が応募者を海外に渡航させて犯行に加担させているケースも確認されています。
②SNS型投資・ロマンス詐欺
SNSやマッチングアプリで被害者と接触し、別のSNSに連絡ツールを移行してやり取りを重ね、信用させた上で、預貯金口座への振込み等により被害金をだまし取る手口です。
警察庁の統計によると、令和6年中の認知件数は10,237件、被害額は約1,272億円に上り、前年と比べて著しく増加しています。被害者の年齢は男女ともに40〜60代が多く、1件当たりの平均被害額は1,200万円を超えています。
出典:令和7年警察白書「SNSを取り巻く犯罪と警察の取組」③強盗・窃盗等
SNSや求人サイト等で「高額」「即日即金」「ホワイト案件」等の文言を用いて犯罪実行者を募集し、強盗・窃盗を実行する手口です。
被害者を拘束したうえで暴行を加えるなど、犯行態様が凶悪なケースもみられます。
令和6年8月以降、東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県で相次いで発生し、警察は同年10月に警視庁を中心とする合同捜査本部を設置。令和7年4月末までに被疑者48人が検挙されています。
出典:令和7年警察白書「SNSを取り巻く犯罪と警察の取組」④繁華街・歓楽街における多様な資金獲得活動
繁華街・歓楽街では、悪質なホストクラブによる売掛金を利用した売春のあっせんや違法な風俗営業など、多様な資金獲得活動が確認されています。
借金を負わされた末端の女性や若年層が、特殊詐欺の出し子・受け子等の犯罪に加担させられるケースもあります。
⑤悪質なリフォーム業者による詐欺等
高齢者宅を狙い、リフォーム業者や職員を装って「水道点検」「屋根修理」「分電盤の点検」などを名目に被害者宅を訪問。不要な工事を高額で契約させたり、工事を行わずに代金を奪ったりする手口です。
訪問は強盗・窃盗の下見を兼ねており、住宅の間取りや防犯設備、住人の生活パターンを確認するケースも報告されています。
⑥オンラインカジノ
近年、海外オンラインカジノサイトへのアクセスが増加し、国内の賭客が自宅等から賭博を行う状況がみられます。こうした賭博事犯には、実質的な運営者やその背後に、暴力団やトクリュウが関与しているケースも確認されています。
⑦フィッシング
銀行・通販サイト・宅配業者等を装ったメールやSMSで偽サイトに誘導し、ID・パスワード・クレジットカード情報を窃取する手口です。
盗まれた情報は不正送金や成りすまし購入に悪用され、被害金が犯罪資金として吸い上げられます。
闇バイトの募集手口・下見の特徴・マーキングの種類について詳しく知りたい方は、
「強盗・闇バイトの下見とは?マーキング・訪問手口・自宅の防犯対策を徹底解説」 の記事を参考にご覧ください。
実際に起きたトクリュウ被害事例
ここでは、報道されているトクリュウによる代表的な被害事例を紹介します。
事例1 東京都狛江市・強盗殺人事件(2023年1月)
東京都狛江市の住宅で、住人の90歳女性が暴行を受けて死亡し、腕時計が奪われる事件が発生しました。
この事件は、フィリピンを拠点とする「ルフィ」を名乗る特殊詐欺グループが、秘匿性の高いメッセージアプリ「テレグラム」を通じて指示役や実行役を束ねていた計7件の強盗事件の1つです。
2026年2月16日、東京地裁は、グループ幹部で強盗致死罪などに問われた被告(41)に対し、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。グループトップ、「ルフィ」を名乗って実行役に指示したとされる人物、金庫番とされる人物も起訴されています。
事例2 関東1都3県・連続強盗事件(2024年8月~11月)
2024年夏以降、関東で戸建て住宅などを狙った強盗事件が連続して発生しました。
2024年8月27日~11月3日にかけて東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県で発生した闇バイト絡みの強盗事件は18件、被害者は22人(うち1人が死亡)、被害額は約2,300万円に上りました。
SNSで「ホワイト案件」「高収入」などとうたって実行役を募集し、事件ごとにメンバーを入れ替えていたのが特徴です。実行役と指示役の連絡には、一定時間が経つとメッセージが自動的に削除される匿名性の高いアプリが使われており、指示役の摘発に向けた捜査は難航しました。
事例3 栃木県上三川町・強盗殺人事件(2026年5月14日)
栃木県上三川町の住宅で、女性が殺害される強盗殺人事件が発生。
実行役には相模原市・川崎市在住の16歳の高校生らが含まれており、指示役の夫婦と当日初めて顔を合わせていたことが判明しています。
現場の周辺では、不審車両や自宅付近を何度も往復するバイクなどが目撃されており、トクリュウによる下見が行われていた可能性があるとされています。
\ トクリュウ対策には「防犯カメラ+αの対策」が重要! /
「関わらない・狙わせない」個人ができるトクリュウ対策
トクリュウは、SNSや求人サイトで実行役を募集し、「使い捨て」のように犯罪に加担させる手口が特徴です。
被害に遭うだけでなく、知らないうちに犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、個人レベルでの「関わらない・狙わせない」対策が重要になります。
個人ができるトクリュウ対策は、大きく次の2つに分けられます。
個人ができるトクリュウ対策のポイント
- トクリュウに関わらないための行動:個人情報を守り、犯罪に巻き込まれない
- 住まいを守る防犯設備の設置:物理的に侵入や接触を防ぐ
トクリュウに関わらないための4つの行動
警察庁や政府広報の注意喚起をもとに、個人が日常生活で意識すべき4つの行動を紹介します。
① 個人情報を絶対に渡さない
SNSや求人サイトで知り合った相手に、住所・氏名・電話番号・家族構成・銀行口座などの個人情報を教えないでください。不審なメッセージや電話で個人情報を求められた際は、すぐに連絡を切ることが重要です。
② 闇バイトに絶対に応募しない
「月収○○万」「簡単なお仕事」「ホワイト案件」など、報酬が高すぎる求人には警戒が必要です。
トクリュウはSNSや求人サイトで若者を勧誘し、強盗・窃盗・特殊詐欺の「使い捨て」の実行役にしています。
③ 怪しい連絡元には反応しない
国際電話番号からの着信や、警察・銀行を名乗る電話には注意してください。
実際の警察が電話で「あなたは捜査対象」と伝えることはありません。着信拒否設定を活用したり、国際電話不取扱受付センターに発着信中止を申し込むことも有効です。
④ 不審な「儲け話」に乗らない
見知らぬ人から持ちかけられる「必ず儲かる」株式投資・暗号資産取引などは詐欺の可能性が高いです。
不審な勧誘を受けたら、一人で悩まず、警察相談専用電話「#9110」や消費生活センターに相談しましょう。
狙わせない家にする防犯設備の導入
- ①補助錠で侵入時間を延ばす
- 玄関や勝手口のドア、窓に補助錠を1つ追加するだけで、侵入にかかる時間を延ばすことができます。
侵入に5分以上かかると泥棒が犯行を諦める割合が高くなるとされています。 - ②防犯フィルムで窓ガラスを強化
- 窓ガラスを破壊して侵入する「ガラス破り」は侵入手口の上位を占めます。防犯フィルムを貼ることで、ハンマーやバールでの破壊に時間がかかるようになります。
- ③センサーライトで死角をなくす
- 人感センサー付きライトを勝手口・裏庭・駐車場などの死角に設置することで、侵入してきた犯人を威嚇します。
- ④防犯砂利で足音を可視化
- 踏むと大きな音が鳴る防犯砂利を建物周囲に敷くことで、犯人の接近を音で察知できます。
- ⑤防犯カメラ・AIカメラの設置
- 録画映像は事件解決の手がかりとなり、カメラの存在自体が抑止効果として期待できます。
最近では、夜間もカラー対応や侵入者を自動検知し光と音で威嚇できる機能を備えたAIカメラなどが人気です。
侵入前に気づく・撃退する仕組みが必要
通常の防犯カメラは、犯行を記録したり、「見られている」という抑止効果を与えたりすることはできても、侵入してきた犯人を能動的に撃退することはできません。
そこで、トクリュウ対策におすすめなのが、録画だけでなく能動的に犯人を威嚇できる「ギミックカメラ」です。
フラッシュライト+警告音で犯人を威嚇する「ギミックカメラ」

ギミックカメラは、AIが侵入者を自動で検知し、赤と青の強い光を点灯・アラーム音で威嚇できる最新のAIカメラです。
マイク・スピーカーを内蔵しているため、「警察へ通報します」など録音した音声や任意の警告音を流すこともできます。
ギミックカメラが選ばれる3つの理由
- 侵入前に犯人を追い払える可能性が高まる
- 警備不要で、24時間自動で監視+威嚇の役割を担う
- 夜間カラー対応で、不審者の顔や服装の特徴をしっかり記録
また、AIが検知した侵入者の画像をスマホアプリに通知したり、パトランプや警報ベルなど他のセキュリティ機器と連動させたりすることも可能です。(※こちらはオプション対応となります。)
犯人にとって最大の脅威は「目立つこと」「気づかれること」です。
ギミックカメラは、犯行を諦めさせる心理的な抑止力として、トクリュウによる侵入への対策に効果を発揮します。
喋る防犯カメラって?警告音の種類をチェック
ギミックカメラは侵入を検知し、フラッシュライトと警告音で威嚇ができます。
出力できる音声の種類をまとめました。
初期費用0円!レンタルで始めるギミックカメラ
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まとめ トクリュウ対策は侵入前が決め手

トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)は、SNSや闇バイトで集まった実行役が事件ごとに入れ替わる犯罪集団です。
2023年の狛江市の強盗殺人事件を皮切りに、関東を中心とした連続強盗事件、急増するニセ警察詐欺・SNS型投資詐欺など、被害は2026年現在も拡大しています。
補助錠・防犯フィルム・センサーライトによる対策は重要ですが、敷地に入った瞬間に犯人を撃退する仕組みこそが、トクリュウ対策では重要なポイントとなります。
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